兵庫県西宮市にある西宮神社は1月初旬に行われる、福男というイベントで全国的に名前の知られる神社です。
しかしそれだけでなく、1月初旬の十日えびす(祭り)には百万人もの来訪者があります。
祭りの開催中、境内は一年間の金運をお祈りする人で大変な混雑となります。
しかし、十日えびすの期間中だけでなく、西宮神社はふだんから商売運や金運を求める人々の参拝が絶えません。
今回はそんな西宮神社の特徴、魅力、金運について解説していきます。
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由緒
昔、西宮の鳴尾地区の漁師が海に入れた網を引き上げてみたところ、御神体が引っかかりました。
漁師がその御神体を家に置いていたところ、ここよりも別の場所に置くようにとの御神託がありました。
そこで漁師はこの御神託に従って、御神体を西宮にお祀りすることになりました。これが西宮神社のはじまり、と言い伝えられている物語です。
また、創立年に関しては、いつ頃できたのかも分からないほど古い神社です。
金運のご利益
西宮神社といえばまず、頭に思い浮かぶのが商売繁盛の神様ということです。えびす様を神様にする神社のほとんどが商売繁盛のご利益があるということで、厚い信仰を集めています。
ちなみに、全国に約3,500社ある戎神社の総本山となるのが西宮神社です。
西宮神社は関西のみならず、全国レベルで見ても金運をもたらす神社としてはトップクラスに人気があります。西宮神社の荘厳で広々とした境内は、金運を祈願するにもぴったりの神社です。
また十日戎では、招福大まぐろ奉納というイベントがあって、大きなマグロが奉納されます。
納められた大マグロは祭りの期間中、展示されますが、このマグロの体に硬貨をうまくペタッと貼り付けることができれば金運も呼び込める、という言い伝えがあります。そのために大マグロの表面は例年、お金だらけになっています。
十日戎の期間にお参りすることができれば、マグロに硬貨を貼り付けて金運を祈願してみましょう。
その他のご利益
商売繁盛や金運上昇以外に以下のようなご利益が期待できます。
- 漁業に関するご利益
- 開運招福
- 家内安全
福男
福男の行事は正式名称を開門神事福男といい、現在では西宮神社の最も有名なイベントとなっています。
このイベントでは1月10日の午前6時に西宮神社の門が開くと一斉に参加者が本殿に向かって走り出します。この競走で3位までに入賞できれば福男として認定され、色々な商品ももらえます。
開門神事福男は全国でテレビ中継されるようになってから新年明けの恒例の行事として知名度が定着し、西宮神社の名声は関西のみならず全国まで響き渡ることになりました。
御祭神
- 第一殿・主祭神 えびす大神(西宮大神・蛭児命)-
- 第二殿 天照大御神
- 第二殿 大国主大神
- 第三殿 須佐之男大神
おすすめスポット
本殿
三連春日造の建物で、第4代将軍徳川家綱の寄贈によるものです。
拝殿
西宮神社でひときわ目立つ大きな建物で、西宮神社が写真で紹介されるときはこの拝殿の写真が使われることが多いです。
南宮(なんぐう)神社
かつて西宮神社は近くにある廣田神社の浜南宮でした。その名残となっているのがこちらの南宮神社です。
えびす信仰資料展示室
全国から集められた恵比寿様関連の画像や置物などが展示されています。
おすすめ周辺観光地
廣田神社
西宮神社とも関係の深い、歴史のある神社です。日本書紀にも記されていて、兵庫県で一番古いとされている神社です。
鷲林寺
紅葉の名所として知られているお寺です。
甲山森林公園
標高309mの甲山を抱いた森林公園です。
白鹿記念酒造博物館
西宮市は酒造の名所です。こちらではお酒造りの貴重な資料を見学することができます。
おすすめ旅行プラン
阪神電鉄西宮駅で降りて5分ほどぶらぶら歩けば、西宮神社に到着します。広い境内をじっくりと散策して金運を呼び込みましょう。
西宮神社にお参りした後は、バスに乗って廣田神社にお参りしてみましょう。廣田神社はかつて西宮神社を摂社にしていたほどの格式のある神社で、両者の繋がりはとても深いものがあります。
また、こちらもバスに乗ることになりますが、甲山森林公園で自然と戯れてみるのも良いでしょう。標高309mの甲山の頂上を目指してみると、良い運動になります。
白鹿記念酒造博物館を訪問して、お酒造りの本場、西宮の日本酒造りについて学んでみるのもいいですね。
アクセス
阪神電鉄西宮駅徒歩5分
最後に
西宮神社は西宮市の市街地からも近く、参拝するにはとても便利な場所に建つ神社です。しかし大きな境内には荘厳な雰囲気が漂っていて、日本の歴史をひしひしと感じることができます。
そんな商売繁盛の神様、西宮神社でお祈りしたり授与品を購入したりして、金運を呼び込んでみましょう!