清水寺は京都市東山区にあるお寺です。
清水寺の縁起を記した『続群書類従』によると、778年に僧・賢心が「北へ清泉を求めて行け」という夢のお告げに従って音羽山(現在の清水寺があるところ)に向かい、行叡居士と出会います。
行叡居士は観音の化身であると悟った賢心は、行叡居士の草案に観音像を安置しました。これが清水寺の始まりであるとされています。
本堂は、賢心の観音菩薩功徳の教えに感銘を受けた坂上田村麻呂が、798年に創建しました。
清水寺は「西国三十三所観音霊場巡り」の第16番札所です。
平安時代には既に観音霊場スポットとして人気を集めていたようで、『枕草子』や『源氏物語』にも登場します。
1994年に世界文化遺産に登録され、現在は修学旅行生や国内外の観光客で賑わっています。歴史的意義・知名度・話題性といった意味を含めて、一度は訪れておきたいパワースポットと言えるでしょう。
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清水寺の御利益
清水寺の御本尊は「十一面千手観世音菩薩」です。
御利益は
- 無病息災
- 立身出世
- 所願成就
- 良縁
などです。
清水寺には現世利益(この世での幸せ)を願う人々に、古くから親しまれてきた歴史があります。
清水寺に参拝した折は、「今の人生をより良く生きたい」というお願いもしてみてはいかがでしょうか。
清水寺の見どころ
本堂(清水の舞台)
清水寺の見どころは、高さ13メートルに位置している「清水の舞台」です。断崖絶壁に木材を組み合わせて建てられたその姿は、圧巻としか言いようがありません。「清水の舞台から飛び降りる(断崖絶壁の舞台から飛び降りる覚悟で事を行う)」ということわざの語源にもなった場所です。
音羽の滝
音羽の滝は清水寺の起源であり、当時から枯れることなく湧き続けているそうです。滝は全部で三か所湧き出ていて、それぞれ「学業上達」「恋愛成就」「延命長寿」の御利益があります。
御利益を授かるためには「最も叶えたい願い事の水一種類だけを飲む」「柄杓で水をすくい一口で飲む」という2つのルールを守る必要があります。
全ての滝の水を飲んだり、水を持って帰ろうとしたりする行為は、仏様から「欲深い」と見なされてしまうためやらないようにしましょう。
胎内めぐりで御利益アップ!
清水寺には随求堂というお堂があり、どんな願いや求めも叶えてくれる仏様(大随求菩薩)が祀られています。
こちらのお堂では「胎内めぐり」という特別なお参りを体験することができます。
暗闇の中を左手の数珠と五感だけをたよりに進んでいくと、梵字が描かれた石(随求石)と出会います。
この石を回しながら一つだけお願い事をすると、仏様がその願いを聞き入れてくれます。
胎内めぐりは母親のお腹の中に戻った感覚や、新しい自分に生まれ変わったような感覚を抱くことができるパワースポットでもあります。
随求堂胎内めぐりで心身を清め、新たな運気をつかんでみるのもいいでしょう。
アクセス
- 京阪電鉄 清水五条駅 徒歩25分
- 京都駅から京都市バス206系統・100系統 五条坂下車 徒歩10分
- 阪急電鉄河原町駅から京都市バス207系統 清水道下車 徒歩10分
- 京阪電鉄 祇園四条駅から京阪バス83・85・87・88系統 清水道もしくは五条坂下車 徒歩10分
※境内には駐車場がないため、自家用車で行く場合は近くの市営駐車場を利用しましょう。ただし清水寺周辺は有名な観光スポットが多く、駐車場は混雑傾向にあります。
周辺観光スポット
・地主神社
地主神社は清水の舞台を出ると左手側にあります。御利益は恋愛成就です。恋の行方を占うことができることできる「恋占いの石」でも有名ですね。お守りの種類も豊富で、ネックレス型のものや、ストラップ型のものもあります。女性に人気の神社です。
・二寧坂・三寧坂
清水寺の参道に続く二寧坂・三寧坂は、昔ながらの京都の街並みを感じることができる場所です。坂の両脇にはお土産屋が連なっていて、食べ歩きや買い物を楽しむこともできます。
おすすめスポットは「京ばあむ」清水坂店の2Fにあるカフェです。
モダンで落ち着いた店内で味わう和スイーツは絶品です。デートや女子旅で訪れてみてはいかがでしょうか。