叶神社は神奈川県横須賀市にある神社です。
平安時代末期、文覚上人が平氏との権力争いに敗れた源頼朝のために、源氏の再興を願って浦賀の地に社殿を建てたことが始まりであるとされています。社殿建立後、頼朝は平氏を追討し、鎌倉幕府を開くまでに大出世しました。
「源氏の再興」という文覚上人の願い事が叶ったというエピソードから、「叶大名神」と呼ばれるようになりました。
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叶神社のご利益
叶神社に祭られている神様はに祭られている神様は、
- 誉田別尊(応神天皇)
- 比売大神
- 息長帯比売命(神功皇后)
です。
誉田別尊は文武の神様であること、また源氏の再興という願い事が実際に叶ったというエピソードから、「勝運招来」「所願成就」などの御利益があります。
この他にも「縁結び」「安産祈願」「交通安全」「海上安全」などの御利益があります。
また、「叶」という文字が「ロト」に似ていることから、金運アップのパワースポットとしても注目を集めています。
叶神社の見どころは社殿に施された彫刻です。
この彫刻は1842年に本殿が再建された時に彫られたものであり、彫刻家後藤利兵衛の出世作・最高傑作と言われています。
出世につながった彫刻はとても縁起がいいものと言えます。
参拝の折は社殿彫刻もチェックして、運気上昇につなげましょう。
叶神社を参拝する時は西と東の両方にお参りをしよう
叶神社は浦賀湾を挟んで西叶神社と東叶神社にわかれています。
叶神社というと元は西叶神社のことでしたが、江戸時代に浦賀が東西の村にわけられた際、地域住民の強い希望で東側にも同じ神様を祭った神社を建立したそうです。
現在では叶神社は二社で一対のパワースポットであると考えられています。
御利益アップのためにも、西と東の叶神社両方を参拝するようにしましょう。特に縁結び祈願や恋愛成就祈願で参拝する人は、必ず西と東とをお参りする必要があります。
叶神社の縁結び守りはまず西叶神社で勾玉を授かり、続いて東叶神社で勾玉を納める袋を授かります。西の勾玉を東の袋に入れることで初めて縁結びの御利益が生まれるのです。
東西叶神社参拝は浦賀の渡し船を使おう
叶神社参拝はまず西叶神社をお参りし、続いて東叶神社をお参りする方法がおすすめです(縁結び祈願の方は必ずこの順序を守りましょう)。
西叶神社へのアクセスは、京急浦賀駅もしくは京急久里浜駅から京急バスに乗り、「紺屋町」で下車します。
自家用車で行く場合は横浜横須賀道路浦賀IC下車の後、京急浦賀駅前の交差点を右折してください。道なりに進んでいくと、西叶神社本殿前に参拝者用の駐車場があります。
西叶神社から東叶神社へ移動する時は、「浦賀の渡し船」を利用しましょう。
浦賀の渡し船は江戸時代に東西の浦賀村を行き来するために生まれました。船の乗り場が西叶神社や東叶神社の側にあることから、現在は東西の叶神社参拝のための交通網としても親しまれています。
叶神社は縁結びの御利益があるパワースポットですが、西と東の縁結びスポットを繋ぐ渡し船は、天の川の橋渡しのようだと言われています。乗船時間は約3分です。
暫しの間、好きな人・理想の人を思い浮かべながら、天の川の橋渡し気分を味わってみてはいかがでしょうか。
浦賀の渡し船
乗船方法:桟橋に船があれば、すぐに乗船可能(対岸に船がある場合はブザーを押すとこちら側まで来てくれます)
叶神社周辺のパワースポット
叶神社参拝の後は、周辺のパワースポットもチェックしましょう。
東叶神社社務所の裏にある井戸は、勝海舟が航海の安全を願って水垢離をした時に使われたものです。
井戸の手前にある祠には石の弁財天が祀られていて、海難事故などが起こった時に身代わりになってくれると信じられています。
東叶神社の裏には明神山という山が聳えています。この山に登るためには社殿脇にある階段を利用するのですが、この階段はそれぞれ「恵仁志坂(えにしざか)」「産霊坂(むすびざか)」と呼ばれ、縁結びに御利益があると言われています。
周辺パワースポットを一緒に回って、御利益アップを目指してくださいね。